
SHIMEKAZARI | Japanese New Year Decorations made of Hemp
2025年11月28日(金)- 12月25日(木)
しめ飾りの起源は、あの世とこの世を隔てる神聖な結界として張られ、神々が降り立つ場所を示す依代(よりしろ)とされた「しめ縄」にあると考えられています。
米を主食としてきた日本では、収穫後の稲藁を干して保存し、しめ飾りをはじめとする多くの生活用具を作ってきました。しかし、天候不順や災害によって食料に困る生活は、三、四代前までは決して珍しいことではありませんでした。しめ飾りに込められた吉祥の意匠や生き物の形には、無事に年を越せたことへの感謝と、次の年の豊作・安寧を願う人々の祈りが素直に表れています。
本展では、日日 gallery nichinichiのディレクションのもと、しめ飾りに息づく精神性を受け継ぎながら、古来より神事に用いられてきた特別な素材「大麻(おおあさ)」を使用。伝統のかたちを踏まえつつ、アートピースとしても味わえるオブジェへと昇華させ、現代の暮らしに寄り添う新たなしめ飾りの姿を提案しています。


また、シンプルで力強い「綯う(なう)」という技法にも、心惹かれることでしょう。数本の繊維を指先で撚り合わせ、一筋の縄に仕立てる――頼りない素材を、解けず切れず、重さにも耐える道具へと変えるこの手技は、文明の基盤を成すものです。日本の精神的中心であり続ける京都には、古くから麻綯匠という仕事があり、神事に用いる大麻縄を綯ってきた山川家は、五代にわたりその技を継承しています。
本展のしめ飾りはすべて、日本各地の伝統的な意匠をもとに、国産最上級大麻の輝きと撚りの美しさを縁起として仕立てた日日の特注品です。
例年好評をいただく「玉」「眼鏡」「鳩」など掌サイズの作品に加え、今年は来年の干支「馬」と組紐の紋様を取り入れた「茶台結び」が新登場します。さらに、場所を選ばず飾れる「小さなしめ飾り」、存在感のある「俵」や「雨雷」など、全15種類をご用意しました。贈り物としても喜ばれる品々です。
「綯う」は「和う(なごう)」と同源の言葉で、複数のものを結び合わせてひとつにするという意味を持つといいます。皆さまに、吉祥に満ち、健やかな新年が訪れますことを心よりお祈り申し上げます。
今年の取り扱い品は、VIEWING ROOMからもご覧いただけます。ご希望の商品をメール、お電話で承ります。