TRADITIONAL TEXTILES | from INDIA and INDONESIA
2019年7月12日(金) - 7月29日(月)
人を人たらしめるものに、布は欠くことができません。身にまとい、儀礼を厳かに彩り、寝具になり、荷を運び、仕切り、時には通貨にもなった布のなかには、数百年に亘って、家族の宝として大事に受け継がれてきたものがあります。2年ぶり2回目の展示会となる本展では、18世紀から19世紀にかけて、インドやインドネシアで作られた貴重な織物や更紗を展示販売します。
草花文古渡印度更紗|グジャラートスラウェシ島渡、18世紀
古布の愉しみは尽きることなく。お仕覆などのお茶まわりにちょうど良い裂地や、古布で仕立てた名刺入れ、古帛紗をはじめ、十数種の裂地を配した寄せ裂も、たっぷりご用意しています。
幾何学文紋織帯|バリ島、19世紀後半
影絵人形文緯絣肩掛|バリ島シンガラジャ、19世紀後半
GALLERY TALK|ギャラリートーク
2019年7月13日(土) 14:00 – 15:00
参加無料/予約不要
「アジアの布時間」
ひろい のぶこ(造形作家/染織研究)
インドは私が初めて訪ねた外国。更紗、刺繍、野蚕、絣、絞、、、歴史の長さに見合った、その驚くほど多様で豊かな染織に魅了されて、1974年から列車とバスの旅を、続けて3度したことがあります。その後インドネシアではバティックと経緯絣、手紡綿布の現場を見せてもらいました。古の昔からいろいろな染布と織物が、島伝いに極東の日本へ辿りつきました。—- 場所や時間を飛び越して、人と布たちは出会う—- 布を眼で撫でながら、アジアの時間を過ごしたいと思います。
幾何学文印金更紗|バリ島、19世紀後半