Taki NAKAZATO | VESSELS FOR SAKE
2017年9月1日(金) - 9月18日(月)
葉をゆらす風に混じって、ゴヨーンゴヨーンと、規則ただしく刻む地響きが聞こえる。老齢のスタンバーが唐津の土を砕いているのだ。この音に育てられた太亀さん、今日も工房に座り、ロクロを足蹴する。客人がきても働きつづけるロクロの上で、粘土の塊がつぎつぎと、そして正確にひねりあがる。代々が陶器をつくってきた家。当代も呑み好き、食べ好き、全くの職人。南蛮焼き締めを中心に、絵唐津、粉引、刷毛目、斑唐津、三島、黄釉、鉄釉など。徳利、盃、片口、そして肴に塩梅よい皿あれこれが、唐津から届きます。日日では初めての個展です。
中里 太亀|TAKI NAKAZATO
1965年、唐津に生まれる。学校を出ると父、中里隆のもとでやきものを学んだ。1995年、初の個展を開く。「隆太窯」の名で親しまれる工房で、毎日の暮らしに用いる器を作り続けている。
太亀Bar|TAKI BAR
9月8日(金), 9日(土) 16:00 – 17:00
マスター中里太亀さんがご贔屓の地酒「万齢」、唐津の肴、愉快とともに、日本酒バーを開店。初秋の夕暮れ、マスターが自宅で使う愛用の徳利とともにお待ちいたします。
*各日6席限定/おひとり2200円
*メール/電話でご予約ください(先着順)
photo by Toshio KANEKO