細川護光 新茶展|遊んじゃったのだ!

細川護光
新茶展|遊んじゃったのだ!

Morimitsu HOSOKAWA | LIVING WITH TEA

2025年4月25日(金) - 5月12日(月)

作家在廊 5月3日(土)- 5日(月)
11:00 - 18:00 火曜定休
 
GALLERY TALK(参加無料、予約不要)
「一服の茶」
日時:2025年5月4日(日) 14:00-15:30
場所:日日 gallery nichinichi
話すひと:細川護光、エルマー・ヴァインマイヤー
 
武家茶道を代々継承する細川家に生まれた護光さんの生活には、幼少期より茶がありました。現在は、細川家次期当主として、陶芸家、神職、そして永青文庫の理事として、多方面にわたって文化継承の役職を担う、ひとりの生活者でもあります。そんな様々な顔を持ち、今を生きる護光さんと、医療と芸術に従事するエルマー・ヴァインマイヤーが、現代における『一服の茶』のある生活について語ります。
 
GALLERY TOUR
「細川護光の茶陶」
開催日:4月26日(土)、27日(日)、5月3日(土)、5日(月)、10日(土)、11日(日)
開催時間:14:00 - 14:30
場所:日日 gallery nichinichi
*参加無料、予約不要
*日本語、英語のバイリンガルで行います。
 
VIEWING ROOM
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作品についてはお電話(075−254−7533)、またはメールにてお問い合わせください。
 
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細川護光さんが陶芸の道を歩み始めてから26年。

数年前から、護光さんは熊本の地、細川家に縁のある出水神社の宮司としての顔も合わせ持つ。神に身を奉じ、土に身を捧げる。その生活は天と地を体ひとつにつないでいるようにみえる。

数年前、そんな多忙な護光さんに新茶展をお願いしたところ、彼の言葉が鼓を打つようにポンと響き、空気が澄み渡った。

「喜んで。以前から手捻りの湯呑みを造ってみたかった。これまでやったことのない湯呑みを作りましょう。」

2019年に新茶展にお誘いして以来、じつに6年ぶりの再会である。このたび届いた湯呑みを見た途端、触れてみたいと思わずにはいられなかった。

手捻りの造りには一つとして同じ姿はなく、孤として強い存在感を放つ。

平らな面は、内側に木のコテを当て、外側を木の板で叩いて伸ばし、大らかに整えている。

内を覗き込むと、土を指でのばした痕である。

見るたび、触れるたびに真新しい印象を持つのは、まるで花や木を見るような心地と言えようか。そして触ればまるで護光さんと握手をしているような。ふっくらと膨らんだ花の蕾が、自らうち破いて開いたような明るい焼き物。彼の内面にこの数年の間に起きた何かを感じずにはいられない。

今年の新茶展では、細川護光さんをお迎えします。南阿蘇の登り窯で焼いた、湯呑みを中心に、旅茶盌、赤楽の銘々皿、小壷や一輪挿しなどののびのびした新作がならびます。

細川護光|Morimitsu HOSOKAWA
1972年東京都生まれ。1999年より三重県の伊賀土楽窯にて福森雅武氏に師事。その後、湯河原不東庵を経て、2006年熊本にて開窯。翌年南阿蘇に登り窯を築く。以降、熊本を活動拠点にしながら、各地で個展を開催。最近は手捻り作品に注力している。