Sculpture in the Room
2025年2月21日(金) - 3月10日(月)
Sculpture in the Room。職人が手で作った物を、道具としての通常の目的を超えて、純粋な彫刻として、普通の生活空間の中で展示します。
金属、植物、ガラス、漆や油彩など、素材、用途や領域を超えた、実体としての存在を「Sculpture」と捉えることで、私たち自身を制限している有形無形のネットから開放し、自由という眼鏡をかけて、物と空間を散策する構成となっています。
これまでクローズドであったKuraも展示装置となり、これまで用途の奥に隠れていた作品の新たな魅力と繋がりを発見しようとする試みです。
会期中は、毎週末にギャラリーツアーを開催し、スタッフが皆様とともに作品を巡りながら、作品解説を行います(日本語・英語のバイリンガル)。
慣例的な形を壊しつづけ、角偉三郎独特の解釈から生まれたぬりもの。漆器という枠組みから飛び出し自由と色気を帯びた偉三郎の作品は、見る人の内面を映し出す黒鏡とも言うべきか。
ミュンヘンの鍛治マイスターであり、造形作家でもあるオットー・バイヤーが造り出す鉄の球体。私達を取り巻く自然のサイクルは、万物の根源である水と、宇宙に偏在し地球に最も豊富に存在する鉄が溶け合うことで調和する。