
Ikkei NINJO | KODAMA
2026年10月23日(金) - 11月9日(月)
タイトルは「コダマ」。木霊であろう。木魂であろう。山彦の声であろう。愛する三人の子玉であろう。生まれた時から木に囲まれ、20年余年にわたり木の器を作り続けて来たろくろ師、40歳になった今の逸景さんにしか造れない、楽しくて特別な展示会を目論みました。
原木が器になるまでには、10年以上の歳月を要します。その過程では、傷や割れ、年輪の揺らぎなどにより、器として仕立てることが難しい木も生まれます。そうした木の多くは、人の目に触れることなく、その役目を終えてしまうこともあります。
逸景さんは、それらの木々を手放すことなく、長く傍らに置いてきました。本展では、これまで器の材料としては選ばれなかった木塊が、初めて主役となります。

なかには、もとは二本の樹が長い年月をかけて互いを抱え込むように癒着し、一体となって成長したものもあります。一つの木のなかに二つの年輪を宿すその木肌に、言葉をもたない樹々が確かに抱く、慈愛のような樹景があらわれます。
掌に収まる木のうつわは形を変え、からだ全体で木を象る表現へとひらかれていきます。仁城逸景さん、初めての木のオブジェ展です。ぜひ足をお運びください。
仁城逸景|IKKEI NINJO
1986年倉敷市に生まれる。高校卒業後、父である仁城義勝を手伝ううちに、自分も木の器をつくって生きて行くことを決めた。