伏見眞樹 漆のさじ

伏見眞樹
漆のさじ

Maki FUSHIMI | Lacquered Bamboo Spoons

2021年10月29日(金)- 11月8日(月)

11:00 - 18:00 火曜定休
作家在廊:10月29日(金)− 10月31日(日)

VIEWING ROOM

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ギャラリートーク

「一本のさじと244の手間ひま」
日時:10月30日(土)14:00 – 15:00
場所:日日 gallery nichinichi (参加無料、予約不要)
話すひと:伏見眞樹さん
伏見さんの仕事は、クリスマスに山から孟宗竹を切り出すところから始まります。軽く、堅牢、すべらか。その一本のお匙をつくる工程の数は244にものぼります。これまで一万本以上のカトラリーをつくってきた伏見さんに、デザイン、職人、技、形についてお伺いします。
YouTubeにて録画映像を一般公開しております。

伏見さんのおさじ@冬夏

ティールーム「冬夏」では、本展に合わせ、伏見さんのおさじで頂く茶菓をご用意いたします。蒸し和栗、大徳寺納豆をしのばせた白玉とこし餡を合わせた、冬夏の栗ぜんざいです。ぜひ「おさじ心地」をご賞味ください。

走る。走る。私たちは毎日走りながらどこへ向かう
朝が来る。昼が広がる。夜が滑り込む
長針と短針のあいだをくぐり抜けるようにして
私たちはどこかに向かって走り続ける

削る。研ぐ。伏見さんは今日も竹に向かう
その掌のなかにある匙のようなものは
244もの手間ひまをいただき
やがてささやかな一本の匙となる

カレーと夢
ヨーグルトと祈り
シチューと愛

伏見さんの匙から運ばれてくるものたちよ
気が遠くなるほどの手数からうまれた
かけがえのない一本の匙があれば
私たちはもっと上手くやれるはずだ

伏見眞樹さんと初めての展示会を開きます。
スプーン、フォーク、ナイフ、大小合わせて23種が揃います。
300本の竹のカトラリーと伏見さんに会いにいらしてください。

伏見眞樹 | Maki FUSHIMI
1957年 神奈川県横浜生まれ。父、伏見文男はライトパブリシティ社を経て活躍したグラフィックデザイナーで、幼い頃から美を身近に感じて育つ。高校を卒業して、鎌倉彫白日堂に彫師として入門。後に塗りへ転向する。1984年、佐藤阡郎氏に師事し、生活道具としての漆器作りを学ぶ。1994年、神奈川県葉山町に移転。日用の漆器を作り続けるとともに、竹のさじ作りが話題となる。きっかけは三女の離乳食のために作った竹のスプーン。手がけるのは、ベビースプーンからサラダサーバーまで大小約20種類以上におよぶ。