花と容れもの

花と容れもの

FLOWERS AND VESSELS

2025年7月4日(金) - 8月4日(月)

11:00 - 18:00 火曜定休
 
杉 謙太郎 「花と茶」
花のワークショップ&ティーペアリング
7/13(日)、7/14(月)の2日間
時間:①13:00〜15:30 ②15:00〜17:30(各回:花の時間90分、茶の時間90分)
費用:12,100円(税込)
定員:各回6名
お申し込み:お申し込みフォームより受付中
 
昨年に続き、今年も日日 gallery nichinichiの展示会「花と容れもの」にあわせて、花人、杉謙太郎さんをお迎えし、ワークショップを開催いたします。
今回のテーマは「花と茶」。本ワークショップは「花をいける」「茶を喫する」ことを通じて、心身の無意識を解放するアートエクスペリエンスです。ワークショップ後は、冬夏で参加者限定のティーペアリングコース「土、花、茶」を、ご用意いたします。花と茶に通じる特別な時間をお過ごしください。
*詳細は、お申し込みフォームよりご覧ください。

VIEWING ROOM

本展ではVIEWING ROOMのご案内がありません。
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本展の様子や出品作品を@gallery_nichinichiでもご紹介いたします。
 
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道端に咲く名も知らぬ草花に惹かれ、それを摘んで帰ったとき。脆く儚い野花の生命を尊み、手元にある器に水を張って、なんのてらいもなくただ投げ入れ、心に興るものを眺めたことがあるでしょうか。一草から始まり、二、三草と摘み増やして愛でるうち、遅かれ早かれ美醜に反応する審美の眼差しを自身のなかに目覚めさせ、花道へと至ることも少なくありません。

道へ入らずとも、花や茶を味わい、自宅で客人を迎える生活は、日々の暮らしのなかに誰もが意図せずに発掘する修練の好機となりました。もてなしの空間が町の中に移った現代においても、花と茶を手づから捧げるわずかな時空が、穏やかに運んでくる達成の歓びは変わることがありません。

祇園祭を迎える七月の京都に合わせ、今年も「花と容れもの」展を開きます。そして、花人の杉謙太郎さんを案内人として迎え、この小さな好奇心を受け容れ、新たな世界へと導いてくれる興味深いワークショップを催します。本展に並ぶ作品からご自身で自由に器を選んでいただき、ご自身で生ける花を杉さんとともに感化します。

本展には、日日にゆかり深い国内外の多彩な作家、多彩な素材とフォルムー陶器、竹、木、硝子、漆器などの花器を多数、展示します。角偉三郎氏のへぎ板、辻清明の陶板など、ユニークな作品を含め、あなた好みの花の空間を、実際に見て選んでいただけることでしょう。さらに杉謙太郎さんとも親交の深い、陶芸家の戸田浩二さんによる花器も加わることになりました。青銅器とも見紛うような、極みまで研ぎ澄まされた陶土の緊張に、杉さんが自身で摘んだ儚く脆い野辺の花を生けてくださいます。自然に対峙するお二人の共演もぜひご高覧ください。

*出展作品より一部抜粋

李 英才| Young-Jae LEE

川又栄風|Eifu KAWAMATA

細川護光 | Morimitsu HOSOKAWA

角偉三郎 | Isaburo KADO

榎本千冬| Chifuyu ENOMOTO

金重素山|Sozan KANESHIGE

山本隆博|Takahiro YAMAMOTO

金重多門|Tamon KANESHIGE

村田匠也 | Takuya MURATA

森岡光男|Mitsuo MORIOKA

【杉 謙太郎|Kentaro SUGI】

1975年 福岡県生まれ
18歳より花の道へ、原田耕三に師事。
室町時代に始まった古典花道といわれる「いけばな」を軸に、現代的で独自の表現としての花を国内外で展開。種子や花の液体、あるいは花の亡骸までも生けるという行為は、従来のいけばなの枠組みを大きく超えています。
近年では、新たに土を用いた作品制作にも取り組み、江之浦測候所、東大寺、東京画廊、六本木アートナイト、多摩美術大学などで発表を重ねています。

2013 年 museum as itis にて花会
2014年 志賀直哉旧居、新薬師寺、東大寺二月堂参籠所での花会
2015年 濱田庄司参考館にて花会
2016年 台湾上海にて花会
2017年 東大寺 狂言舞台と花の奉納、北京にて花会
2018年 小田原老欅荘にて花会、韓国 オランダ パリにて花会
2019年 新潮社 工芸青花にて花会
2023年 江之浦測候所にて花会、多摩美術大学にて花会 、金沢工芸美術大学特別講義
2024年 東京画廊にて個展、東京、パリ、奈良/東大寺観音院、中国、六本木ヒルズアートナイトにて花会。全国各地にて開催する花会を通じて、その精神を広めている。
写真(杉謙太郎):鈴木 孝尚