山本 隆博 ぬりもの

山本 隆博
ぬりもの

Takahiro YAMAMOTO | NURIMONO

2017年12月8日(金) - 12月25日(月)

作家在廊 12月8日(金) - 10日(日)
10:00 - 18:00
ギャラリートーク
「視えるところ、視えないところ」
山本 隆博
12月10日(日) 14:00 – 15:00
参加無料/予約不要

晴れた日に、風にのって雪が空を舞う。
触れようとかざした手の先で、氷は瞬く間に溶けてなくなり、
小雪は永遠に捕まらない。
隆博さんが「風花」と名付けたこの皿の向こうに、
生まれ育った河和田の、冬氷の風景がみえる。

 

隆博さんが新境地を見せてくれました。光のなかの影。艶とつや消しのコントラスト。木地と塗りの片身替わり。文様を与えられることで、形が喜んでいます。リム皿、板皿、平皿、いずれも抜群のプロポーション。和に洋に、料理を引き立たせるぬりものがたっぷり並びます。

山本 隆博|TAKAHIRO YAMAMOTO
1967年、福井県鯖江出身。18歳で父、山本英明に弟子入りし1992年独立。漆工芸の古典的な技術を駆使し、実用的で、丸みと鋭い線、面を生かした自分なりの現代風のかたち表現を生み出す。

アーティストトーク|ARTIST TALK
2017年12月10日(日) 14:00 – 15:00
参加無料/予約不要

「視えるところ、視えないところ」
山本 隆博

隆博さんのぬりものは、生まれたての子供のように無垢で、手の痕を感じさせない。だから、上塗りの下に隠れた布下地がゆらゆらと光を還すのを見るとき、まるで、高嶺の花のあの人の秘密に、計らずも触れてしまったような気持ちになる。ぬりもの。その魅力と不思議について、隆博さんに縦横無尽に語っていただきます。