SHIMEKAZARI | Japanese New Year Decorations made of Hemp
2024年11月15日(金)- 12月2日(月)
秋の収穫を終え、冬の農閑期の農家では、残った藁を用いて生活に必要な籠や草履を「編む」仕事は、自然と共に一年を巡る農作業のサイクルの中で欠かせない生業の一つでした。
「編む」ことの起源の古くは、旧石器時代へと遡ります。人は自然界に生きる植物たちのダイナミックな動きと格闘しながら、自分の掌を頼りに試行錯誤を繰り返し、幾つかの紐を「綯う」、「縒る」、「捻る」など多種多様な手業と天然素材によって「かたち」を組み上げてきました。大半のものが他の代替え方法によって作ることが可能になった今もなおなぜ人は綯い、編みつづけるのでしょうか。
その問いへの応答として、日日では11月そして12月と続けて、多種多様な手業と天然素材によって生み出される二つの展示会を開催いたします。
11月の展示会では、年迎えの飾り物として、国産の最上級大麻が放つ白光を生かし、ひとつひとつ京都の職人が手作りする「大麻のしめかざり」を今年も健やかに販売いたします。京都で5代にわたって続く麻綯匠の山川家が綯うしめかざりは、日本各地の伝統的なかたちをもとに、縁起物の飾りを一切つけず、大麻の独特の輝きと撚りのすがたを縁起とした日日だけで扱わせていただく特注品です。例年好評の「玉」、「眼鏡」や「鳩」など掌サイズのものから、場所を選ばずさりげなくかけられ、ギフトとしても喜ばれる「小さなしめかざり」、皆の目を惹く存在感抜群の「宝珠」や「蛇」を含む全13種をご用意いたします。
(しめかざりの由来については、こちらの記事をご参照ください)
「玉」W 105 ×H 370 mm
「俵」 W 470 / 2300 mm ×H 410 mm
「眼鏡(細)」W 200 × H 370 mm
「鳩」W 220 × H 190 mm
「小さなしめかざり」W 275 × H 85 mm
今年の取り扱い品は、VIEWING ROOMからもご覧いただけます。ご希望の商品をメール、お電話で承ります。