作家  作品
谷口吏

「今日の漆掻きのほとんどが、夏には山で漆掻きをし、冬には町の工場で出稼ぎをしている。僕は拘束されたくなかったので、自分一人でできる冬の仕事を探した。

匙を作ると決めたのは、大きな器と違って、匙は初めから終わりまでひとりで作れるからだ。匙は大きな機械も要らないし、自分の手で削り出して、自分の手で集めてきた漆を塗るだけでできる。

僕が作っている匙のかたちは、長年、使い手のことを考え、線の美しさを考えて、少しずつ変えたり改良したりしているうちにでできたものだ。そのかたちは頭ではなく、僕の手が覚えている。木地の最後の削り出しに使うかんなは、自分の指先くらいの大きさだ。」
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仕事   
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© E.WEINMAYR | 更新日 2019.03.06 | お問い合わせ | サイト情報 | EMAIL 英語 | 日本語